かぶせ式
かぶせ式は最も一般的な構造の箱です。基本的には「ふた」と「身」から成っていて、目的に応じて中に仕切りを入れたり飾りを添えることもあります。
通常はふた身も外側に様々な模様の紙を貼りますが、小物入れとして永く使ったり、中に入れる品物のみでなく箱も含めて商品価値を高めようとする場合は、内側にもデザイン性の高い紙を貼ることがあります。
ふたと身のみの箱でも、ふたの被り方で異なるイメージを持たせることもできます。
縦横に比べて高さが浅い箱の場合は、ふたの高さと身の高さを同じ程度の設計し(つまり身は外からほとんど見えない)ふたのみで外観のイメージを作ることが多いようです。
一方、比較的高さの深い箱の場合は、ふたを浅くして模様もシンプルにし、身の方に全体のイメージを決める紙を貼ると良いようです。
また、表面に複数の異なる紙を貼ってあげると、これも異なるイメージの貼箱を作ることができます。
印籠式
印籠式の印籠とは例の水戸黄門に出てくる印籠のことで、ふたをした状態で高さ方向の面に段差がない形式の箱のことです。
構造的には、身の中にもう一つ中箱を入れてやるという単純なものですが、箱を3つ使うためにコストは高くかつ重くなります。その分、デザインで遊ぶ余地も多くかつ高級感もあるので、高価な贈り物を入れたり重量のあるものを入れたり、あるいは思い切ったデザインの箱を作ることも可能です。
身とふたの境い目部分がどうしても切れてしまい、絵柄の紙を用いると柄の連続性が保てませんから、ドット柄やパターン柄、あるいはモノトーンで上下異なる色合わせをするなどが良いと思います。
上下のふたの間に外観のアクセントとして隙間を作ってあげることもできます。
ブック式
ブック式は、本をめくるような感覚でふたを開けることからこのような名称で呼ばれます。
かぶせ式や印籠式のような複数の箱の組み合わせではなく箱と板の組み合わせとなるので、デザイン的には更に遊ぶことができます。
紙以外の素材を組み合わせやすいのもこのブック式の特徴です。例えばふたが被さる部分にリボンをつけて贈り物を入れるのに素敵な感じを出したり、アクセントとして金具を取り付けたり。
その他
ふたの形状を直方体以外にしてあげると、外観に面白さが加わります。
例えば、横から見た時に異形六角形となるようなタイプ。
箱の中に箱を入れてあげるのも機能性をアップさせるのに有効です。
これは玄関に置いていただくように、ポケットティッシュが並べて入る大きさの外箱に鍵などを収納できる中箱を入れたタイプです。
これら以外にも、アロマオイルを入れる箱、マスキングテープを入れる箱など様々な箱を提案していきます。
(全ての箱は、オンラインショップでご購入が可能になります。少々お待ち下さいませ)