当社は、初代桑原銀作が昭和6年に創業致しました。昭和の戦争によって一時的な休業を余儀なくされましたが、創業以来一貫として現在の地で事業を営んでいます。
創業から数十年は現在のような精密で生産性の高い機械は供給されておらず、紙を切るところから組み立てて縛るところまで、まさに全てが手作業でした。
時代の移り変わりとともに、合理化できる部分は合理化し、お客様からのご要望があれば異なる構造の紙箱を製作しと事業内容も変化を遂げてきましたが、
あらゆる工程に何らかの形で人が関与して品質を維持する姿勢はずっと守り続けています。
特に複雑な構造の貼箱は、熟練した職人が手作業で組み上げることが未だに最も高い品質を維持する方法なのです。
私たちのような町の小さな貼箱メーカーは、全国でも徐々に数が減ってきていると聞きます。
しかし私たちは、日本から「箱にものを入れて贈る」という習慣が消えてなくなるとは思いませんし、適切な価格と品質・流通の工夫そして何より温かく優れたデザインを追求すれば、
紙を使ったハンドメイド製品の需要はむしろ伸びていくと信じています。
従業員の皆さん
作業風景